こんにちは。市役所職員をやめて起業したハチクマといいます。
このページでは私が市役所職員をやめて起業した経験を書いていきます。
今回は、「市役所職員が起業するときに必要な資格」についてです。
起業する業種に必要な資格は当然ですので、今回は私がとっておいて良かったと思うものをご紹介します。
結構月並みな話ですが参考になれば幸いです。
ざっくり要約
- 私が必要だと思った資格は「簿記2級」
- 転職・起業の試金石として資格を取得してみる
- 会計の基礎を学ぶことで自分で経理ができる・わかる
- 本当に必要でない資格はとらないようにした(取ろうとしてやめた)
私が必要だと思った資格は「簿記2級」
私の場合、過去に取った資格のなかで起業した際に役に立ったものが「簿記2級」です。
ご存じ通り市役所の予算編成や決算処理は単式簿記です。予算や決算に精通した方でも複式簿記についてはあまり知識がない方が多いと思います。
私も予算や決算の業務経験もありましたが、複式簿記や企業会計については全く知識がありませんでした。
そのため簿記の資格についてもまったく関心もなく、意識したことはありませんでした。
そんな私が簿記の資格について興味を持つようになったのは、転職を意識しだしたころです。
市役所以外で働くとなると、民間企業の会計の基礎も勉強しておく必要があるかなと思ったのがきっかけです。
また簿記を勉強しておけば、市役所内で企業会計部門へ移動になった時にも役に立つと思いました。
その時は、絶対に転職するかた起業するとか決心していたわけではありませんが、市役所を退職するにしても、残るにしても簿記の資格を取って損することはないと思いました。
転職・起業の試金石として資格を取得してみる
また、今後転職をするなら、それに向けてまずは資格を取る努力を積み上げてみようと思いました。
当時は起業までは考えていませんでしたが、もし転職するなら大変な労力と気力が必要になると思っていました。
そこで半年程度で簿記の資格を取って、自分が目標に向かってがんばれるか試してみようと思ったのです。
もしそこで頑張れないなら転職は無理だからあきらめようと思いました。
資格取得までの目標は6カ月でしたが、結局、簿記3級からはじめて簿記2級をとるのに9カ月ほどかかりました。
予定より時間はかかってしまいましたが、結果的には目標に向けて頑張れたので、転職に向けて頑張っていけるのではないかと思いました。
私にとって簿記の資格は、働きながら目標に向けて努力を積み上げられるかを確認する試金石となり、転職やその後の起業に向けた最初の一里塚となりました。
会計の基本を身に着けたことで、自分で経理ができる・わかる
そのような感じで、私は実用性を考えて簿記2級を取ったわけではありませんでした。
事実、その後市役所を退職するまでに実務で資格が役に立ったことはありませんでした。
簿記2級を取っておいて良かったなと実感したのは起業をして経理事務の必要性が出てきてからです。
最近はfreeeなどのクラウド会計システムもとても使いやすいので、簿記の知識がなくても経理事務もできてしまいます。
特に私の事業は小規模なので、経理は自分一人で十分にできる規模です。
しかし、最低限の会計知識を押さえたうえで、会計システムを使用した方が当然良いです。
簿記資格を取っていたので、会計の基本の部分は理解できていました。
そのため、ちょっとした処理の間違いなどは、自分で見つけることができますし、システムから吸い出される情報についても正しく理解できます。
それに、いくら規模が小さくても税理士さんなどに記帳や申告をすべて任せるとなるとそれなりの費用が必要となります。
簿記などの会計の基礎知識を持ったうえで、便利な会計システムを活用するのが小規模事業者には費用を抑える面でもとても合っていると思います。
また、会計の基本を押さえているので、損益計算書や貸借対照表についても読むことがでます。
自分の事業の状況を損益計算書や貸借対照表から把握できることは、経営管理上とても大切なことだと思います。
そのような面からも簿記の資格は起業にぴったりの資格です。
本当に必要でない資格はとらないようにした(取ろうとしてやめた)
簿記の資格を取って数年後に本格的に起業を意識しだしたとき、起業後に役に立つ資格を考えました。
役に立ちそうな資格として、ファイナンシャルプランナーや販売管理士などの資格はどうだろうかと検討していました。
しかし、起業準備が始まると資格取得に充てている時間はなく、結局資格は取らずじまいとなりました。
今となってみれば、それらの資格は不要だったと思います。
起業準備期間にはやるべき準備はたくさんあります。使うか使わないかわからないような資格に時間と費やすのは得策ではないかもしれません。
私の場合、そこまで考えて資格を取らなかったのではありませんが(時間が作れず流れであきらめただけですが)、結果的に良かったと思います。
起業後も業務に必要でない限り、資格の必要性は低いかもしれません。
起業後はとくに「時間は有限」と感じます。
私の場合は優先順位を決めてすべきことこなさないと納期に間に合わないことが多々あります。
市役所職員の時は資格取得は将来的な資産になると感じましたが、起業後はより実践に時間を使う必要が出てきます。
資格をとるよりも、必要な知識の勉強をより実践的にしていく必要性は感じています。
つまり資格を取るためではなく、実際に事業の中で必要な知識を、必要な範囲で学習するといったイメージを持って学習しています。
まとめです。
起業前に取る資格としては簿記2級がおすすめです。
資格取得を起業の試金石に。
経理事務を自分で処理でき、事業の状況を会計的な視点からも見ることができます。
事業に直接関連の無い資格取得は不要かもしれません。
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