起業と家族の関係 配偶者編

家族

こんにちは。市役所職員をやめて起業したハチクマといいます。

このページでは私が市役所職員をやめて起業した経験を書いていきます。

今回は、「起業と家族の関係 配偶者編」についてです。

市役所職員の起業にかかわらず、サラリーマンが起業するときに大きなハードルになるのが家族の理解・了承です。

その中でも今回は配偶者の理解・了承について書いていきます。

前提として、私は個人経営のいわゆる小規模事業者で、株式上場をめざすような壮大なスタートアップではありません。

事業を成功させるには余計なものを切り捨てていく必要があるとの考え方が存在することも承知していますし、その考え方は時に正しいと思います。

それゆえ配偶者や子供に理解や了承してもらう必要などなく、事業の成功のためなら配偶者や子供を切り離すべきとの考えも間違っていないと思います。

ただ、私の場合は個人事業主として、配偶者や子供との関係を豊かにしつつ、自分の事業を作り上げていくことを目標としています。

そのため、配偶者をはじめ、家族からの理解や了承は必要だと思いました。 よりストイックな起業・スタートアップを考えている方の参考には全くなりませんのであらかじめご了承ください。

ざっくり要約

  • 共働きだから可能だった
  • 5年間で芽がでなければ、何かしらで働くと約束
  • それでも低収入が続くとあせりだすし、関係はギクシャクする

共働きだから可能だった

市役所をやめて起業したことを話すと、「よく奥さんが許してくれたね」と言われます。

サラリーマンが安定した収入を手放すことは、家族の生活に大きく影響を与えます。

一般的に夫がサラリーマンをやめると言えば、妻は反対することが多いのかもしれません。

安定収入がある職業の王様の公務員であればなおのことです。

場合によっては公務員であるから結婚したという奥さんもいるかもしれません。

そんな奥さんからしたら、なかなか受け入れられる話ではないかもしれません。

そんな時はどうしたらいいのか?という問いには、残念ながら私もわかりません。

私の場合、妻が働いていたことで挑戦ができたと思います。

配偶者が働いていない状況で、安定収入の柱である公務員が起業することは相当な勇気が必要だと思いますし、その状況なら私は起業していないと思います。

妻は市役所の職員ではありませんが、フルタイムで働いており、給料も市役所の職員と変わらないレベルでした。

そのため私が退職して起業しても、明日食べるのに困るという状況にはなりません。

それで私は起業にチャレンジすることができました。

また、妻に一番助けてもらったのは、「あなたの人生なので、あなたが決めればよい」と背中を押し続けてもらったことでした。

つくづく妻の理解がなければ起業することはできなかったと思っています。

5年間で芽がでなければ、コンビニで働くと約束

それでも安定収入を手放すことは大きな決断でしたし、それを妻にわかってもらうことは簡単な話ではありませんでした。

当面は生活のレベルから下がってしまうのは目に見えていましたし、うまくいく保障もありませんでした。

妻は何年も前から私が転職をしたがっているということは分かっていました。

転職に関して何度か話したことはありますし、基本的には転職することに対して反対していたわけではありません。

しかし、起業することについては話したことはありませんでした。

いきなり起業すると言われても驚いて賛成してもらえないかもしれないので、本格的に決心する前に少しずつ私が起業した場合協力できるかを話し合いました。

妻は拒否反応をしめしませんでしたが、やはり普通の転職と異なり、安定的に収入が入らないことには不安を感じていました。

そこでうまくいかないときはどこかで線を引いて、再度就職することを提案しました。

話し合った結果、約束の期限は5年となりました。

5年たっても事業が軌道に乗らないときは、何らかの仕事に再就職することにし、再就職できなければコンビニでもなんでもアルバイトすると約束しました。

そのことで妻も少しは安心し、私の起業に前向きになり、私も少しずつ計画を前に進めることができました。

少し話はそれますが、ダメだったら5年で線をひいて、最終的にはアルバイトでもなんでもして働くと決めた結果、一番安心したのは自分自身かもしれません。

起業で一歩を踏み出すことはとても不安です。

失敗したらどうしようかと考えてしまいます。

しかし、5年でダメなら何してでも働くと決めれば、一歩を踏み出す決心がつきました。

私からやや遅れて市役所をやめて起業した人からも、同じように最後は何をしてでも働くと決めて一歩を踏み出したという話を聞きました。

偶然にも同じような考えで最初の一歩を踏み出していたことに驚きました。 進むべきか悩んでいる人は、一度そのように考えてみてはいかがでしょうか。

それでも低収入が続くとあせりだすし、関係はギクシャクする

私の場合、起業することの了承は比較的スムーズにいきました。

起業後も協力的に支えてもらいました。

しかし、なかなか事業を軌道に乗せることができず、3年ほど経過すると、妻の不安も大きくなってきました。

5年という約束でしたが、早めに次の仕事を探した方が良いのではないかという話にもなりました。

関係がひどく悪化するというわけではないですが、起業後にしっかりと収入を得られないと家庭が壊れる可能性があります。

私はその時に事業の状況や見通しを説明し、約束の5年目までには何とかなるはずであると説明しました。

個人事業主は大株主に収益報告する必要はありませんが、協力してくれている家族には情報を開示して納得してもらわなければならないのかもしれません。

まとめ

  • 共働きだと理解は得やすいかもしれない。
  • 市役所勤めだから結婚したという方は説得が難しいかも。
  • 5年という期限を決めて挑戦すると説得し、それによって自分も一歩を踏み出せた。
  • 了承してくれたからと言って、いつまでも全面的に賛成ではなかった。
  • 低収入が続くと関係はギクシャクする。
  • 協力してくれているからこそ、丁寧に状況説明が必要

以上です。

皆さんの起業に役立てば幸いです。

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