こんにちは。市役所職員をやめて起業したハチクマといいます。
このページでは私が市役所職員をやめて起業した経験を書いていきます。
今回は、「やめるときの流れ(スケジュール)」についてです。
ざっくり要約
- 前年度1月やめることを決心する
- 前年3月家族に相談し、了承してもらう
- 4月から仕事内容はできるだけ共有できるようにした
- 9月あらかじめ退職金の額を確認した
- 10月ごろ上司やお世話になった人には早めに話した
- 10月人事異動の動き出す前に人事に話した
- 11月ごろ職場等の関係する皆さんに話した
- 12月ごろから少しずつ仕事の引き継ぎをはじめる
- 1月ごろから分散させて年休消化をはじめる
- 2月下旬からお世話になった皆さんに対面で声掛け 3月退職
前年1月ごろやめることを決心する
私が市役所をやめようと思ったのは、2014年の1~2月でした。
以前からなんとなくやめようかなと思っていたのですが、しっかりと決心したのは退職の15カ月前あたりです。
つまり結果的に退職・起業までに15カ月の準備期間を要したことになります。
その時の記憶は少しあいまいですが、自分の中で腹を決めたという感じでした。
おそらく新年となり気持ちも改まり、「よし、やろう」となったんだと思います(たしかそんな気持ちだったと思います)。
それまでの「やめようかな、どうしようかな」という気持ちのままではなかなか起業に向けた行動は起こせずにいました。
しかし、しっかりと決心することで起業に向けて一つ一つステップを進めていこうという気持ちが強くなり、具体的な活動がスタートしました。
前年3月ごろ家族に相談し、了承してもらう
私は起業の成否を決める大きな要因は、良い意味でも悪い意味でも家族でないかと思っています。
特に市役所職員という仕事は、家族との関係性が他の職業よりも強い気がします。
関心の高いことだと思いますので、起業することと家族のサポートや反対については、別の記事で詳しく書くことにします。
私の場合は、妻にそのことを相談しました。
さすがに退職・起業の話には少しだけ驚いていましたが、了承してくれました。
家族の了承を得たことで、いよいよ本格的に退職・起業準備がスタートしました。
4月から仕事内容はできるだけ共有できるようにした
4月の人事異動で異動がなかったので、私は業務の内容が大きく変わることなく最後の1年を過ごせることになりました。
私がやめた後に「急にやめてみんな大変!あの仕事どうなってんの?」となるのは避けたかったので、1年かけて自分の仕事の情報を共有していこうと思いました。
後輩や同僚に仕事をやってもらうというより、「この業務はこのタイミングでこんな感じで進めている、注意する点はここ」といった感じで、なるべく自然に情報共有しました。
いつのタイミングで退職意思を職場につたえるかということと関連しますが、新年度の早い段階で伝えると仕事がしにくくなりそうなので、この時点では伝えないことにしました。
9月ごろにあらかじめ退職金の額を確認した
起業に関する情報収集、業種選びや必要な資金の見積もりなどをしながら、市役所の業務をしていく日々が9月ごろまで続きました。
10月中旬から順次退職意思を伝えていこうと思っていたので、その前に退職金の概算を人事課にしてもらいました。
人事の給与担当が親しい友人だったため、あくまでも仮の話として概算額を出してもらいました。
退職を申し出た後に退職金が少なくて、やめるのをやめますとは言えないので・・・。
額的には200~250万円程度だったと思います。
額的には想定していたとおりでした。 退職金は起業の際の貴重な資金となりますので、退職金額を踏まえて資金計画を立てました。
10月ごろ上司やお世話になった人に早めに退職意思を伝えた
私の場合は10月から順次退職意思を伝えていきました。
順序は「直属の上司」「人事」「お世話になった親しい人」でした。
直属の上司(課長・部長)の1週間後に人事、人事の後すぐにお世話になった親しい人といった感じです。
私の場合、たまたまですが直属所上司はお世話になった親しい人でもあったので、1番にお伝えできてよかったです。
直属の上司は、私のことをとてもかわいがってくれてましたので、かなりのショックを受けていました。
それでもその場で、全力で応援すると言ってくれました。
今思い出しても、本当にありがたい言葉です。
10月というタイミングについては、遅くとも退職の半年前までには伝えないと後の人事等で迷惑をかけてしまうかと思ったからです。
人事課としては、新規採用の募集前までに伝えてもらうのが一番だと思いましたが、あまり早すぎると私も職場の周りの人たちも仕事がしにくいので、10月というタイミングがぎりぎりだったと思います。
11月ごろ職場等の関係する皆さんに話した
私がやめることを秘密にしてもらっていたわけではないので、割と早い段階でやめるらしいとの話がいろいろな方の耳に届くようになりました。
一緒の職場の方々には、周りから聞かされるより本人の口からお伝えした方が良いと思い、11月の早い段階で同じ所属の職場の方々に退職することを伝えました。
本人から聞かないと、周りの人たちも聞いていいのか気を使うと思ったので、きちんと伝えました。
12月ごろから少しずつ仕事の引き継ぎをはじめる
仕事の引き継ぎにあたっては、少しずつ情報共有をしていたので、私の担当業務は周りにも十分把握してもらっている状態でした。
マニュアルにもなるので仕事の内容をまとめる資料を自分なりにまとめてきたので、それをもとに後輩や同僚に仕事内容を伝えていきました。
特に、来年の4月の異動で変わらないだろう人を中心に情報を提供する形で伝えました。
伝えられる側も、来年自分がその業務を担当するかわからないと思うので、その仕事に関する情報がどこにあり、詳細内容はどこを見ればわかるのかを伝えました。
1月ごろから分散させて有給休暇消化をはじめる
1月から退職の3月までに有給休暇を消化していきました。
すべて消化したかったのですが、残務処理もありましたので結局はかなり消化できずに終わりました。
いろいろな考え方はありますが、私は退職にあたりなるだけ迷惑をかけずに退職することを心掛けました。
周りの方々に恵まれていたので、その方々に嫌な思いをさせたくないと思いました。
また、迷惑をかけずに退職することが、後々自分のためになるんじゃないかと漠然と思っていました。
割り切って2カ月ほど完全に有給休暇消化しても、職場の方々は受け入れてくれたのかもしれませんが、自分の気持ち的にも周りの気持ち的にもそうしなくてよかったと思います。
2月下旬からお世話になった皆さんに対面で声掛け
2月下旬から、昼休みや仕事で他部署を回るときに対面で少し話をして回りました。
もちろん仕事の邪魔にならないように、一言、二言の人もいましたし、昼休みに話し込んだ人もいました。
私は出先の部署にいたので、顔を出してくれたことを喜んでくれる人が多かったです。
最終日に再度メールでご挨拶はしたのですが、やはり対面でお礼を言ったり挨拶をしてよかったと思います。
3月退職
最終日は退職の辞令交付を受けた後、所属の職場であいさつをし、お礼のメールを送りました。
とてもお世話になった方々には、最終日に再度実際に会ってお礼を言って回りました。
あわただしく忙しい一日でしたが、たくさんの方々から暖かい励ましの言葉をいただいたのを今でも覚えています。
また退職によって、自分の事業がいよいよスタートするんだと気持ちを新たにしました。
これが私の市役所退職までの流れです。
まとめ
- 退職までにかけた期間は15カ月
- 退職意思を伝えたのは10月
- 上司、人事、親しい人の順で伝えた
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