こんにちは。市役所職員をやめて起業したハチクマといいます。
このページでは私が市役所職員をやめて起業した経験を書いていきます。
ざっくり概要
「なぜ安定した市役所職員をやめて起業しようと思ったのですが?」
市役所をやめて起業したときに、多くの方に聞かれた質問です。
今でも前職が市役所職員だったと話すとこの質問をいただきます。
そこで今回は、私が市役所をやめて起業した理由を紹介します。
あくまで私の個人的な理由ですが、ご自身の状況と重ねていただいて、参考にしてもらえれば幸いです。
早速、目次まとめです。
- 市役所で働き続けることのモヤモヤ感があった
- 市役所でやりたくない仕事リストでモヤモヤ感を明確に
- やめる理由は1つじゃないけど、結局「状況を変えたい」
- 自分の生活に充実感を求めた
- 人生は1度きりだと思った
市役所で働き続けることのモヤモヤ感があった
そもそもの前提として、私は強い公務員志望ではありませんでした。
就職に際して働くことに関してあまり深く考えていなかった部分もありますし、なんとなく親の希望もあり地元にもどって働くために市役所に入ったという感じでした。
就職当時は「平日は市役所でそこそこ働いて、休日は自分の趣味を楽しもう」と考えていました。
しかし、市役所で働きだしてから数年で「平日そこそこ働いて」の部分が、人生の少なくない部分だと気づき始めました。
しかも、どうも自分は仕事を適当にして、趣味に生きると割り切れるタイプではないとわかってきました。
結局、一日の大きな時間を占める仕事の部分が充実していないと人生が充実しないと思うようになりました。
私の場合、市役所の仕事にやりがいがなかったとは言いませんが、何か自分の性格とズレがあるように感じていました。
「地方公務員・市役所職員が起業したら良かったか?3つの視点で検証する」でも書きましたが、市役所の仕事は稼ぐということとは距離があります。
どうも私は単純なようで、働くことと稼ぐことの距離が近い方が仕事に納得しやすいみたいでした。
市役所の仕事でも、一見人の役に立っているのかわからない仕事にはモヤモヤ感を持ってしまいました。
また、それ以外でも自分の中にではっきりとしないモヤモヤ感がありました。
市役所でやりたくない仕事リストを作ってみた
そんなモヤモヤ感を持ちながら、市役所勤務10年目を過ぎたころに自分は何が嫌なのかをはっきりさせてみようと思いました。
そこで、これから10年、20年と市役所勤務を続けていった場合、何が嫌かをリストアップしてみました。
10年ほど前の話でリストはもうありませんが、たしか「市議会議員への対応」「常連クレーマーへの対応」「選挙事務」「部課長の朝の交通安全指導」「税金で食べてるくせにと言われること」など30項目程度がリストにあったと思います。
心のままに正直にリストを作ったので人に見せられる代物ではありませんが、このリストを作ったことで自分が何を嫌がっているのかが明確になってきました。
やめる理由は1つじゃないけど、結局「状況を変えたい」
しかし「今の仕事が嫌だから」「やりたくない」を理由に転職や起業をしたら、次の仕事も嫌になってすぐやめるといった最悪のパターンになるのが心配でした。
そこで市役所勤務の良いところ(安定しているとか、社会的な信用があるとか)も考え、自分がどうしたいのかを時間をかけて考えてみました。
時間をかけて考えた結果、リストに載せたようなネガティブな理由のほかにも、起業によって手に入れたいお金や時間といった視点からやめる理由はたくさん出てきました。
そんなたくさんの理由を突き詰めていくと、私の場合は「働くことは嫌ではない」「公務員は・・・と言われるのがすごく嫌」「今の状況が続くのはモヤモヤする」→「今の状況を変えたい」という考えにたどり着きました。
自分の生活に充実感を求めた
そんなことで、何か強い動機があって市役所をやめようと思ったわけではありません。
でも、もしあえて私が市役所をやめて起業した理由をどうしても一言で示すなら「充実を求めた」からです。
自分の生活にさまざまなモヤモヤ感があるのは普通のことだと思いますが、殊に仕事については睡眠と並んで最も多くの時間を使います。
私の場合、この仕事面で充実を得たいと強く思ったことが理由の筆頭になります。
私が市役所をやめる前に早期退職でやめた先輩がいました。
その方は50代でしたが移動販売の飲食店を開業しました。
起業後にその先輩とお会いしたときに「僕ね、今生きてるって感じだよ」と言っていたのが印象的であり、本質的な部分になると思います。
人生は1度きりだと思いながら
私は現状を肯定して、これでよかったんだと思うタイプです。
なので、あのとき市役所をやめずに働き続けていたもう一人の自分がいたら、その自分はきっと「やめずによかった」と思っている気もします。
しかし、現状を肯定するタイプなので今はやめてよかったと思っています。
市役所をやめる時も今も、人生は一度きりだと自分に言い聞かせています。
「どうせならやっとけばよかった」と思わないようにしていきたいと思っています。
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